蛍
戻る
一、蛍(ほたる)のやどは川ばた楊(やなぎ)
楊おぼろに夕やみ寄せて
川の目高(めだか)が夢見る頃は
ほ、ほ、ほたるが灯をともす
二、川風そよぐ、楊もそよぐ
そよぐ楊に蛍がゆれて
山の三日月隠れる頃は
ほ、ほ、ほたるが飛んで出る
三、川原のおもは五月(さつき)の闇夜(やみよ)
かなたこなたに友よび集い(つどい)
むれて蛍の大まり小まり
ほ、ほ、ほたるが飛んで行く