日本の秋の風景

イラスト/日本の秋の風景

「一段と繁くなった虫の音を聞きながら秋の夜長を過ごしております…」
「木々の葉が鮮やかに色づき、ついつい物思いにふけりがちなこのごろです…」
日本の秋はこんな手紙の書き出しで表現されています。

今回は、秋をテーマにした曲を紹介しましょう。

秋は、虫たちが一斉に鳴き出す季節です。はじめに、文部省唱歌を2曲お聞きください。

あれ松虫が 鳴いている
あれ鈴虫も 鳴き出した りんりんりんりん りいんりん
秋の夜長を鳴き通す ああおもしろい 虫のこえ

よく知られる秋の虫には、きりぎりす・松虫・鈴虫・うまおい・くつわ虫・こおろぎなどがあります。9月に入ると鳴きだし、晩秋まで鳴き続けます。

そして、秋が深まるころ、木々の紅葉が始まります。

紅葉  ⇒  歌詞掲載ページ (2分23秒 曲/岡野貞一 詞/高野辰之)

晩秋に、木の葉が黄色や赤に変わることを紅葉といいます。特に、楓(かえで)がもっとも色鮮やかな紅葉となり、多くの人々が「紅葉狩り」を楽しみます。

秋の夕日に照る山紅葉 濃いも薄いも数ある中に
松をいろどる楓や蔦は 山のふもとの裾模様

渓の流に散り浮く紅葉 波にゆられて離れて寄って
赤や黄色の色様々に 水の上にも織る錦

唱歌の名曲「紅葉」、もっともよく歌われる唱歌の一つです。

秋を歌った童謡もあります。

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