9月は、お月見の季節、この時季は、月が一年のうちで最も明るく、澄んで見えます。
秋の月は、多くの詩歌の題材となり、「秋の月」「秋の夜」「月の秋」など、趣のある語がたくさんあります。
今回は、「月」をテーマに、かかわる曲を紹介しましょう。
古くから、旧暦の8月15日(現在の暦では9月)に月見の宴が行われてきました。この月見の風習は中国で始まり、その後、日本に伝わったものだそうです。
わが国では、9月の月を「仲秋(ちゅうしゅう)の名月」と呼びます。
そして、この夜を「十五夜」といいます。
十五夜には、芒(すすき)を飾り、団子(だんご)、餅(もち)、里芋(さといも)などを供えます。これらの供え物を子供たちが持ち去るのを喜ぶ風習も各地にありました。
供え物の中で、中心は、やはり、団子、「月見団子」の名で、全国で作られています。
芋を供えるのは、秋の収穫を祝うためであると考えられます。
日本には、この十五夜の約1ヶ月あとに、十三夜があります。十三夜の月を「後の月」といい、この時も、十五夜と同じく季節の物を供えますが、十三夜では、供え物に栗(くり)が加わります。
十三夜の頃になると、朝晩の気温が下がり、十三夜は、もの寂しい趣のお月見と言われます。
では、「月」を歌った歌をお聞きください。 秋以外の月を歌った曲も紹介します。
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