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一、青葉茂れる桜井の
里のわたりの夕まぐれ 木の(この)下蔭に(したかげに)駒(こま)とめて 世の行く末(ゆくすえ)をつくづくと 忍ぶ(しのぶ)鎧の(よろいの)袖の上に(そでのえに) 散るは涙かはた露か(つゆか)
二、正成(まさしげ)涙を打ち払い(うちはらい)
我子(わがこ)正行(まさつら)呼び寄せて 父は兵庫(ひょうご)に赴かん(おもむかん) 彼方の(かなたの)浦(うら)にて討死せん(うちじにせん) いましはここ迄(ここまで)来れども(きつれども) とくとく帰れ故郷(ふるさと)へ
三、父上(ちちうえ)いかにのたもうも
見捨て(みすて)まつりてわれ一人 いかで帰らん帰られん 此(この)正行は年こそは 未だ(いまだ)若けれ(わかけれ)諸共に(もろともに) 御供(おんとも)仕えん(つかえん)死出(しで)の旅 |