祖谷の粉ひき唄
祖谷の粉ひき唄
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祖谷のかずら橋ゃ 蜘蛛の巣の如く
風も吹かんのに ゆらゆらと
吹かんのに 吹かんのに 風も
風も吹かんのに ゆらゆらと
祖谷のかずら橋ゃ ゆらゆらゆれど
主(ぬし)と手を引きゃ こわくない
手を引きゃ 手を引きゃ 主と
主と 手を引きゃ こわくない
祖谷のかずら橋ゃ 様(さま)となら渡る
落ちて死んでも もろともに
死んでも 死んでも 落ちて
落ちて死んでも もろともに
祖谷の源内さんは 稗(ひえ)の粉(こ)にむせた
お茶がなかったりゃ むせ死ねる
なかったりゃ なかったりゃ お茶が
お茶がなかったりゃ むせ死ねる