数えうた
数えうた
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一つとや ひと夜(ひとよ)あければ
にぎやかで にぎやかで
おかざり立てたる
松かざり 松かざり
二つとや ふたばの松は
色ようて 色ようて
三がい松(さんがいまつ)は
かすが山 かすが山
三つとや 皆さんこの日は
楽遊び(らくあそび) 楽遊び
春さき小窓(こまど)で
羽根(はねをつく 羽根をつく
四つとや 吉原女子衆(よしわらおなごしゅう)は
手まりつく 手まりつく
手まり拍子(ひょうし)の
おもしろや おもしろや
五つとや いつも変わらぬ
年男(としおとこ) 年男
お年はとらいで
嫁をとる 嫁をとる
六つとや 無病(むびょう)で結んだ
玉ずさを 玉ずさを
雨風ふけども
まだとけぬ まだとけぬ
七つとや 南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)と
手をあわせ 手をあわせ
後生(ごしょう)願いの
おじじさま おじじさま
八つとや やわらこの子は
千代の子や 千代の子や
お千代育てた
お子じゃもの お子じゃもの
九つとや ここへござれば
ねえさんや ねえさんや
白足袋雪駄(しろたびせった)で
ちゃらちゃらと ちゃらちゃらと
十とや 歳神様(としがみさま)の
おかざりは おかざりは
橙九年母(だいだいくねんぼ)
ほんだわら ほんだわら