里ごころ
里ごころ
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笛や 太鼓(たいこ)に さそわれて
山の祭に 来て見たが
日暮(ひぐれ)は いやいや 里恋し
風吹きゃ 木の葉の 音ばかり
母さま恋しと 泣いたけど
どうでもねんねよ おとまりよ
しくしくお背戸(おせど)に 出て見れば
空には寒い あかね雲
雁(かり) 雁 棹(さお)になれ
さきになれ
お迎い(おむかい)たのむと 言うておくれ