収穫の秋

イラスト/収穫の秋

秋は、収穫の季節です。

米・麦・粟(あわ)・黍(きび)(または稗(ひえ))・豆を、五穀といい、人類の主食とされてきた穀物です。

そして、秋は、日本人の主食である米の収穫時期、今回は、収穫の秋にかかわる曲をお届けしましょう。

秋の水田には、案山子(かかし)が出現します。
竹で骨格を作り、その竹に藁(わら)を巻き、顔の部分に白い布をかぶせ、「へのへのもへじ」の顔を描きます。

かつては、頭に箕笠(みのかさ)をかぶせましたが、今は、帽子になりました。

農家が工夫をこらした、さまざまなスタイルの案山子を並べる案山子コンクール、案山子祭りなども、各地で開かれています。

山田(やまだ)の中の一本足の案山子
天気のよいのに蓑笠(みのかさ)着けて(つけて)
朝から晩までただ立ちどおし
歩けないのか山田の案山子

案山子  ⇒  歌詞掲載ページ (1分58秒 曲/文部省 詞/文部省)

1911年(明治44年)の文部省唱歌です。

10月から11月にかけ、日本各地で、秋祭りが行われます。
春の祭りでは、豊作を祈ります。そして、秋には、稲の成熟・収穫を神に感謝する祭りが行われます。これが秋祭りです。

年(とし)も豊年満作(ほうねんまんさく)で
村は総出(そうで)の大祭(おおまつり)
どんどんひゃらら どんひゃらら
どんどんひゃらら どんひゃらら
夜まで賑う(にぎわう)宮の森(みやのもり)

秋祭りは、秋の実りを村の守り神である鎮守(ちんじゅ)に感謝する行事です。

二千数百年前の弥生時代に日本に稲作が伝わり、それ以後、わが国では、米を大切に育ててきました。秋祭りは、米の収穫の祝いの祭りとして行われてきました。

村祭  ⇒  歌詞掲載ページ (1分51秒 曲/文部省 詞/文部省)

1912年(明治42年)の文部省唱歌です。

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